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沖庭神社への遊歩道入口
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途中にある池
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沖庭山の巨岩
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気持ちの良いブナ林
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ロープが付けられた急斜面を慎重にのぼりきると拝殿に到着
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拝殿
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懸仏鏡面か?背面の円形杉板に打ち付けられた銅版

沖庭神社は新潟県―山形県境付近、荒川右岸の山間地の旧米沢街道・八つ口道沿い現在廃村になった越戸~沖庭山~小渡にある。
急峻な岩山の痩せた沖庭山の巨岩上に鎮座している。直下を通る峠は、中世には山形県小国町から新潟県側に抜ける峠道で、人や物資の往来が盛んであった。沖庭神社は新潟県関川村の光兎山信仰と深いつながりがあるという。光兎山は、貞観3年(861年)慈覚大師開山と伝え、山頂に近年まで金銅仏が祀られていた。そのレプリカが「せきかわ歴史と道の館」に常設展示されている。平安時代作とされているが、自分は鏡面から着脱可能な懸仏御正体の類で、平安時代より時代が下がり鎌倉時代末の作と考えている。類似する懸仏は、田上町の兜守観音で類例がある。現在、その金銅仏は秘仏で山頂からおろされ関川村の光兎神社の本尊として他見無用の秘仏となっている。その金銅仏の一体を慶長3年(1598年)、上杉国替の時に沖庭神社に勧請した。沖庭神社は信者に作神様として信仰され、女人禁制で「初お山」として、男子15歳になると初詣でに沖庭神社まで行ったという。拝殿に木彫りの阿弥陀仏が納められているという。伝承には文永7(1270)塚原兵庫守建立とされている。拝殿は34m四方で、周囲は断崖で、よくもこんな険しい岩山の頂上に神社を建立できたものと感心する。霊山・光兎山~沖庭山~小国町は峰続きで小国側では修験寺院が多く、大日寺(舟渡)、大蔵院(若山)、密蔵院(長沢)などは、同じ修験道を思わせるものがある。