塚状の小山
菅名岳北麓の佐取集落、阿賀野川左岸の集落の北側にある畑地に立地する。
塚は、一面藪に覆われ、直接地面を確認できなかったが、足元の感触から砂利で覆われているようだ。
塚状になっている部分は目視で高さ1~1.5m程、径3m位である。
果たして塚と言えるのか?
藪に覆われている為詳細不明であるが、周囲に溝らしいものは見当たらない。
山の上にはモニュメント的な石造物等は無いようである。
古い墓や塚で清浄な石を覆う事により悪いものから大事な場所を守るために
水系の砂利を覆う例が新潟県北部やその他の地域でもある。
その可能性や、畑地の邪魔な石を集めて耕作地の端に積み上げた可能性もありどちらとも判断しかねる。
覆われている石の一部が確認できたが水系の石に見られるような円礫や亜円礫というより
角礫に近い形状を呈していた。
礫の形状を見る限りでは耕作地の邪魔な石を集石した場所なのかとも考えた。
ただし、部分的な観察結果なので、それで全体の様相を特定するには危険である。
この小山に関係する伝承は分からないが、その場所の地名が「首戸」である事から根拠は無いが
もしや、無念の死を遂げた人の首が埋まっているのか?
背後に誰かいるような気がしたのでその場を早々にあとにした。
この山と関係ないが、水害時に備えてなのか、
周辺踏査で五泉市管理の水防用の砂山(塚状)があるのを見つけた。
それには、はっきりと水防用の砂である事を看板で明確にできるのでそれとわかるが、
塚状の小山は色々な状況で作られる場合や、自然でできる場合があり即、
小山=塚とは言い切れない場合があり特に藪に覆われて判断が難しいものなど注意が必要な事を痛感した。